2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

老いの春

歳を取っても春は嬉しいものである。若い時は季節は必然的に回っているものだから、毎年出くわすのが当然のような感じがしていたが、九十歳も超えると、暇になったのと、寒さが応えるようになったためか、若い時よりも春が待ち遠しくなった。 それに、昨年の…

戦争を知るのは最早後期高齢者のみ

殆どの国民の生活を破綻に追いやったあの悲惨な戦争も、今では74年も前に終わったことになる。それでも、私にとっては、まるで昨日のことのように、今尚鮮烈に思い出されることで、90年を超える人生も、1945年の敗戦を境に、その前と後ではっきりと…

透析中止は誰が決める?

昨年8月東京の病院で40代の女性が腎不全で人口透析治療をやめた後に死亡したことが問題になっている。それまで別の病院で透析を受けていたが、シャントが閉塞して、続けられなくなり、問題の病院に相談に訪れた。その結果、病院の医師は透析を続けるため…

戦争は軍隊だけがするものではない

先にも書いたように、わが国の最近の軍備増強は異常である。それも上記のすべての戦争に関わってきたアメリカの手下の同盟国としての軍備増強であるから、それが日本の防衛に役立つというよりは、どこかの戦争に巻き込まれる恐れの方が遥かに大きいと見てお…

大阪大空襲を思い出す

知人の展覧会を見に天王寺美術館を訪れた序でに、公園の横の茶臼山町、堀越町から少し足を伸ばして、四天王寺を見てから悲田院町のあたりを散策して来た。 戦争中から1960年まで、茶臼山町に住んでいたので、懐かしい所なのである。天王寺公園はかって住…

日本の恥

下記のような記事をSNSで見て驚いた。開発途上国での話かと思ったら日本、それも来年にはオリンピックをしようという東京での話である。 『東京入国管理局で12日、長期収容されているクルド人男性が体調の悪化を訴えたにもかかわらず、同局長の判断で家族…

離島の運命

奄美大島へ行った時に観光と同時に考えさせられたことを書いておきたい。 奄美大島は佐渡島に次いで大きい離島である。都会に人口が集中する現在の趨勢では、離島は地続きの地方以上に衰退が進みがちである。御多分に洩れず、奄美大島も一時は人口が20万人…

奄美大島

二泊三日で奄美大島へ行って来ました。伊丹から二時間足らずで奄美空港に到着します。ツアーだったので、空港を出たらすぐ大型の観光バスが待っていました。一瞬、こんな島で、こんな大きなバスで、大丈夫なのだろうかと思いましたが、大島と言う名がついて…

忖度の恐ろしさ

忖度という言葉は”忖”も”度”も「はかる」意で、本来は相手のことを慮ることで、悪いことではないが、上下関係や力関係のある中での忖度は、見えない力の行使に利用される。下の者が上の者に諂ったり、籠絡しようとすることに繋がるだけではない。権力を持っ…

風呂の蓋

SNSを見ていたら風呂の蓋の話が出ていた。「風呂に蓋って何だろうか」と一瞬怪訝に思ったが、写真が添えられており、それを見ると突然古い記憶が蘇ってきた。そういえば、昔の日本の風呂には蓋があった。それを思い出して急に懐かしい気がした。 記事は風呂…

統計を操作しても真実は変わらない

厚生労働省の「毎月勤労統計」などの不正問題で、政府の統計に対する信頼が揺らぎ、国会でも野党の追及が続いている。 これまでも、裁量労働制で働く人の方が一般労働者より労働時間が短くなると安倍首相が国会で答弁して、後で誤りを認めたり、ひとり親家庭…

銃後の守り??

SNSを見ていて驚いた。一瞬、戦時中のポスターが出ているのかと思って、何だろうと思って見返してみると、最近のものである。記載のように一般財団法人 日本防火・危機管理促進協会という所が宝くじの社会貢献広報事業として作ったもののようである。 今にも…