2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

無言館

信州の上田市にある山の上に、水上勉の息子の窪島誠一郎氏が画家の野見山曉治氏とともにあの戦争で若くして戦死した画家たちの絵を集めて無言館と名づけた美術館を作ったことを聞き、一度訪れてみたいと思っていたが、遠く交通の便も悪いこともあってそのま…

一番元気な男たち

何年か前ぐらいまでは、平日の午後や夕方に音楽会や展覧会に行っても、どこでも観客はほとんど女性ばかりで、男性関係者ぐらいしか見られないのが普通であった。 海へ行っても山へ行っても、どこでも色々な年代の女性のグループばかりで、男性、ことに連れ立…

ある母子家庭の結末

先日新聞を読んでいたら何とも悲しい記事に出くわした。千葉で13歳の自分の娘を殺した母親の裁判の記事であった。 母一人子一人の二人暮らしで、母は給食センターでパートとして働いていたが、月収はおおむね11万~12万円。生活に困って家賃を滞納し、県営…

政府が「平和のため」と言えば気をつけろ!

人は具合の悪い時には言葉を言い換えて具合の悪さを誤魔化そうとする。家族や友達の間でなら場合によってはそれも許されようが、仕事の場合などでは責任が伴うだけに言い換えで誤魔化して切り抜けようとするよりも、はっきりと本当のことを言って事態の局面…

隣の人にもメールで話す時代

たまたまアメリカから帰っている娘が伯母にあたる姉の家に行って世話をしたのを姉がいたく喜んで、そのことを息子である甥が喜んでメールで娘に是非伝えて欲しいと言ってきた。甥は娘のメールアドレスを知らないので私の所へ連絡してきたわけである。 娘がア…

民主主義の危機

政府は衆議院憲法審査会で憲法学者が揃って集団的自衛権が憲法違反であるとし、自民党の長老たちまでがそれを注意しているにもかかわらず、強引に集団的自衛権を合憲として法案の採決を目指している。 しかし、政府の見解はあまりにもこじつけで、誰の目で見…

政府は憲法を守る義務がある

先日の衆議院における憲法審査会で参考人として呼ばれた憲法学者3人が、自民党の推薦した人を含めて、揃って今回政府が提出している安全保障関連法案、中でも集団自衛権が憲法違反であるとしたことは刮目すべき出来事であった。 更に憲法学者171人も憲法…

ケッタイなグループ

アメリカの夏休みは始まるのが早い。今年は休み早々にアメリカにいる下の娘の孫たちが日本に来てくれることになり、年寄り夫婦にとっては何よりの楽しみとなった。 孫といってももう大学生二人と高校生一人、それに来る間際になって孫のボーイフレンドまで一…

空気を読む人たち

今朝の新聞の「声」欄に、グラウンドゴルフのクラブケースに「憲法9条改悪反対」「戦争へと進む集団的自衛権行使反対」というスローガンを付けていた人が、仲間に「外してくれない?」と言われた話がのっていた。 その人は一瞬戸惑ったが「表現の自由は憲法…

この国はどこへ行く?

今朝の朝日新聞の天声人語に一昨日の衆議院憲法審査会に参考人として出た憲法学者の長谷部恭男・早稲田大教授の発言が引用されていた。 「人間というものは、とかく感情や短期的な利害にとらわれがちである。そのため、中長期的に見たときには合理的とは言い…