日産のゴーン元会長の逮捕について

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 これは朝日新聞の4月16日の記事である。日産のゴーン会長が突然逮捕された時から、誰しもこれは政治絡みのものであろうと思ったであろう。日産の社長などが司法取引までしてゴーン会長を告発し、それに基づいて、特捜部が海外から帰って来るの空港で待ち受けて逮捕するというのは尋常なことではない。

 ゴーン氏のお蔭で日産の業績が回復して、提携先のルノーよりずっと良くなっているのに、日産の株はルノーに40%握られ、日産はルノーの株の15%ぐらいしか持っておらず、そこへ経営統合の話が持ち上がってきていたので、恐らく日産を全てルノーに持っていかれるのを恐れた日本政府などが裏で動いて統合を阻止しようとしたものでなかろうかと想像されていたところである。

 この記事を読むと、詳しいことはわからないが、やはりそうだったのかと納得するような気がする。どうもやはり政府筋が関与して、日産がルノーに統合されてしまうのを防ぐために窮余の策を取った疑いが濃い。

 潰れかかった日産の経営を見事に立て直した豪腕な社長であれば、叩けば出て来るような埃がない筈はない。ゴーン氏を失脚させるために、陰では恐らく政府主導で色々な工作がなされ、何とかゴーン氏逮捕に持っていったものであろう。

 検察が異常な程に長期に亘って拘留を続けたのも、経営権を奪い、裁判の結果如何にかかわらず、ゴーン氏の退路を断つためだったという見方も出来るのかも知れない。

 次々に暴かれる背任行為に、今やゴーン氏の評判は日本では地に落ちているが、潰れかかった日産をものの見事に復活させたゴーン氏に「恩を仇で返す」結果となった日産の社員などはどう思っているのであろうか。心中を聞きたいものである。