日本のメディアも頑張れ!!

f:id:drfridge:20180818081004p:plain

 アメリカ時間16日付の新聞やウェブサイトに全米の300社を超える新聞社が、トランプ大統領が「フェイク・ニュース」(うそのニュース)などとメディアの報道を攻撃する事に対し、抗議する社説を掲載しましたそうである。

 「ボストン・グローブ」の社説担当者の呼びかけに応じて、一斉に「言論の自由」を訴える社説を掲げたが、それに対しても反発するトランプ氏が改めてメディアを批判し、こうした民主主義の基本である報道の自由を軽視する最高権力者の姿勢に多くの米国民も困惑しているようである。

 これに対して翌朝PCを見ると、噺家立川談四楼さんがSNSに写真のようなものを乗せていたが、全く同感である。日本のメディアはどうしてこんなに情けないのであろうか。

 メディアによって色々な立場があって当然であるが、自民党の藤井氏の発言によっても、安倍政権のメディアに対する圧力は強いらしく、「潰してしまうぞ」というような恐喝まがいのことまであるようだが、メディアのオーナーがしばしば首相と会食したりしているようだし、最近では新聞もテレビの傾向を見ると、政府を忖度してか、政府批判は抑えられ、発言者は左遷させられ、政府に不都合なことは屡々放送されなくなってきて、次第に戦前に状態に近づいてきている。

 アメリカと日本では社会も違うし、歴史も異なるが、日本もアメリカを手本とした民主主義を唱えている国なのである。しかも戦前の、報道の抑圧が戦争に導いた苦い経験もあり、戦後には新聞社の中でもその反省が表明されていたのに、今また圧力に負けて、安易に政府に同調して来ているのは何としても情けない。

 この路線を続ければ、行き着くところは再び戦前の大本営発表に限られるようなファシズム容認の世界になるであろう。メデイアで働く人々の中にはまだまだ自由で立派な見識を持った人も多い。アメリカのメディアを少しは見習ってなんとか、政府の圧力を少しでもはねのけて、主張すべきことを主張して欲しい。

 ほとんどの国民は二度と戦前の自由な報道のない大政翼賛会の時代に戻らず、国民が自由に真実を知ることが出来、自由の物が言える社会を望んでいると思う。日本のメディアもアメリカのメディアに負けずに頑張ってくれることを切に希望するものである。