いくら何でもこれは酷い!

 いくら何でもこれはひどい!国民はもっと怒るべきだ。国会で散々あからさまな嘘の答弁を繰り返して、国民を騙し続け、公文書を改ざんし、それがバレても、今度はそれを全て官僚が勝手にやったことにして、官僚の処罰だけで済ませ、それで逃げ切ろうとする。なぜやったか聞かれても「それが分かれば苦労しない」とうそぶいて、「私自身の進退については考えておりません」と開き直っているのである。

 これが責任者である財務大臣の態度なのである。いくら何でもひどいじゃないかと思わない人はいないのではなかろうか。これだけ大掛かりに長期に渡って国民に迷惑をかけ、不正を続けた財務省の責任者である財務大臣が、それでも政治的な責任をとろうとしない厚顔には開いた口が塞がらない。

 誰が見ても安倍首相に忖度して行われたとしか考えようがなく、それを打ち消す証拠もないばかりか、客観的な書類や事実がますます真実を浮かび上がらせてきている上に、肝腎の改ざんの動機についての説明も出来ないまま、官僚だけに責任を負わせて逃れようとするのはあまりにも国民を愚弄するものではなかろうか。政府に忠実ならんとした官僚こそ哀れである。

 これまでの歴史を見ても、もっと程度な軽い問題で政治的責任を取って辞めた内閣や閣僚もいくらでもいるではないか。麻生大臣がやめれば安倍内閣が持たなくなるからという思惑などがあるのだろうが、誰が見てもこれだけ大きな不正があれば、少なくとも担当大臣が責任を取って辞職するのが当然である。それが国民に対する政治の責任である。

 国民がバカにされているのである。議会で多数派を占めているからといって許されることではない。東京でも大阪でも、この検察による不起訴に対して検察審査会への申し立てが行われたようであるが当然なことである。全面的に支持したい。国民的な運動を盛り上げてでも、麻生大臣を辞任させ、その原因を作った安倍内閣を退陣に追い込まなければこの国の民主主義が危ういことを強調したい。