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矛盾したNHKのニュース

 昨日たまたま NHKのニュースを聞いたら敦賀日本原子力発電原発での冷却水漏洩の事故を報告していた。

 一次冷却水貯蔵タンク室で、作業員がタンクの配管弁を分解点検するために弁のボルトを緩めるた時に、高さ1メートル付近の弁と配管の接合部から水が噴出し、現場にいた15人のうち、弁から半径2メートル以内にいた18~60歳の10人が水を浴びた。うち2人は顔に直接水がかかり、残りの8人は作業着にかかったという。漏れた水は配管に残っていた推定約160リットルであったが、幸い水に含まれた放射能量は国への事故報告基準よりも下回っていたという。

 なお水を浴びた作業員についても、放射線測定器などで検査した結果、身体の汚染や身体内部への放射性物質の吸入はなかったし、水は常温でやけどはなく、けがもなかったということで、大きな事故にならず済んだようである。

 そこまでは事実であれば良かったあったわけだが、ニュースではそれに続いて「また、作業員の被ばくはなく、周辺の環境への影響もないということです」と言って締めくくった言葉が耳に障った。放射性物質を含んだ水を作業員が被ったことを報告しながら被曝がなかったというのは明らかに矛盾ではないか。

 原発の事故であり誰もが直感的に被曝の問題を思い浮かべるであろうから、問題となるような被曝は起こらなかったことを言いたかったのであろうが、明らかな被曝の事実を報告しながら、それを打ち消す「被曝がなかった」というのは幾ら何でも矛盾していることに気がつかなかったのであろうか。あるいはNHKのことだから問題をできるだけ小さく見せ、切り捨てるために、故意に矛盾に気づきながら被曝はなかったと断言したのであろうか?