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トランプ大統領に対する態度

 思いもかけないトランプ大統領の出現に世界中が大慌ての様子。株も千円も下がったと思えば翌日には千円も上がる混乱ぶり。それでも現実を見つめてそれに合わせて行くよりないので、世界はそれなりにどう対処して行くかを考えながら早速動き始めているようである。

 安倍首相はせっかく強引にTPPを通してクリントン政権に擦り寄ろうとしていたのに急に予想が外れてがっかりだが、そうも言ってられない。先に書いたように慌ててトランプ氏に擦り寄り、「トランプ次期大統領は、その類い希なる能力により、ビジネスで大きな成功を収められ、米国経済に多大な貢献をされただけでなく、強いリーダーとして米国を導こうとされています」などとおだてて、今後も子分として宜しくと挨拶し、早々とアメリカに赴いて会う約束をした。

 他の国はどうしたのかと思ってインターネットなどで見ると、色々な国の対応もわかる。ドイツのメルケル首相はさすがに日本とは違うなと感心させられた。「ドイツとアメリカを結びつけているのは、民主主義、自由、そして法と人間の尊厳を遵守する価値観であり、出身地や肌の色、宗教、ジェンダー性的指向、政治的志向は関係ない」と語り、さすがに対等な立場で堂々と対応している。

 フランスのオランド大統領も「トランプ氏の勝利によって不確実な時代に入った。これまでの彼の発言はわれわれが共有してきた価値とは相いれない部分もある」と述べ、強い警戒感を示しもしているようである。

 またロシアのプーチン大統領はこれまで米露関係が悪かったのはこちらのせいではない。大統領が変わって仲良くできれば良いというようなことを言っていた。

 中国については、習近平氏らからの直接の話はわからないが、アメリカの政策が米国第一で内向きになれば南シナ海などの問題はやりやすくなるが、貿易摩擦などは強くなるかもしれないというようなことが書かれている。

 それぞれの国で対応の仕方は異なるが、日本のように読み間違えてクリントン政権をあてにしていたのが裏目に出ても、トランプ氏がアジア政策を見直す可能性を示唆していても、とにかく今後もアメリカについて行くよりないので、なんとかこれまでの従属関係を続けてくれと懇願するよりないのは哀れである。

 もう少し自主的な外交の方策も考えていくるべきなのではなかろうか。