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遠近両用眼鏡は危険?

 遠近両用の2焦点レンズや累進焦点レンズのメガネをかけていると、高齢者のつまずきや転倒のリスクが上昇する可能性が明らかになったという報告が最近の眼科の専門誌に報告されたようである。

 それによると、特に高齢者が足元から少し離れた場所を見ている時に問題になりやすいという。階段や段差のある地面など、正確な足の運びが重要になる場所での転倒リスクが高くなる可能性があるので、活動的な高齢者などでは、歩行時には単焦点眼鏡をかけた方が良いと勧めている。

 まさにその通りであろう。このブログの「私の転倒の記録」を書いた所にもあるが、私は既にここで言われる通りの転倒事故を起こしているのである。

 電車の中などで本を読む時に,いちいち近眼鏡と老眼鏡を掛け変えなくてもよいので、便利なのでもう随分前からバリラックスの累進焦点レンズの眼鏡を愛用しているが、これをかけて イスタンブールへ旅行に行った時のことである。

 有名なガラタ塔へ上がって、ブルーモスクやアヤソフィア博物館、ガラタ橋、周囲の街並みや多数のフェリーボートなどを見た後、降りる時であった。暗い階段をゆっくり注意しながら降りたのだが、最後の一段を踏み外して転倒してしまったのである。

 年寄りが階段でひっくり返ったので、係りの人がビックリして飛んできてここへかけろと親切に椅子を出してくれましたが、こちらは衆人監視のもとで転倒し、恥ずかしい思いが先立つので、起き上がって礼を言いながら早々に立ち去るより他なかった思い出がある。

 薄暗い階段なのでゆっくり降りたのだが、危ないのでずっと手摺りに手を沿わせて降りた。最後になって手摺りも終わりになったので、もう床に着いたかと思って最後の一足を踏み出したのだが、もう一段残っていたのだった。

 下りの階段なので次のステップを確かめるために前下方をみることになるのだが、バリラックスのような眼鏡はレンズの下の方が近眼用になっているので、前下方の少し離れた床の当たりは焦点から外れ、ボケて見えることになる。薄暗い場所のせいもあり、階段がもう終わりだという安心感からの心の緩みも手伝って、最後の一段と床の段差が見えなかったのであろう。

 それまで気づかなかったが、バリラックス眼鏡は本を読む時には便利だが、前下方の離れたところをみるときには余程うつむいて眼鏡の上の部分ででも見るような癖をつけておかないと、場合によっては危険を伴うことを知っておくべきだろう。

 同じブログに出てくる、交差点近くでチェーンに引っかかって転倒した場合も、前下方にあるチェーンが見えなかったことが関係していたのかもしれないし、歩道の段差もはっきり見えなかったので、頭の中での位置の感覚と実際がずれていたためであったためかも知れない。

 論文にあるように、せっかちに街を歩く私などは単焦点の眼鏡をかけて歩き回るようにした方がよいのであろうか。だが、それより先に、老人はもう少しゆっくり歩くようにすることが大事なのではと自分に言い聞かせているこの頃である。

追記:2016.10.30.

 この間も。阪急の屋上のテラスで段差が見えずにまたひっくり返ってしまった。