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ミス・ユニバース今年の日本代表

 インターネットを見ていたら今年のミス・ユニバースの日本代表に宮本エリアという長崎の女性が選ばれたことが出ていた。日本人離れした体格でこれなら国際的にも通用し易いかなと思って文章を読むと、彼女は日本で生まれ日本で育ったれっきとした日本人であるが、母が日本人、父がアフリカ系アメリカ人ということでなるほど素晴らしい容姿だと感心させられた。

 ところがネットでは早速「出来れば純日本の人が良かったけど」「日本代表にハーフを選んで良いの!?」「すごい美人なんだけどさ、 日本代表って顔じゃないよね」「顔どう見ても外人やないか」「ミスユニバースジャパンなのに、ハーフとかダメだろ」「ミスユニバースジャパンてさハーフありなの???」「ミスユニバースジャパンがハーフの女子」「 純日本人を選ばんのかいwww」「ミスユニバースジャパンにハーフが出場するのは反則や」などの書き込みがあった。

 これに対し、英紙「インディペンデント」は、「日本では混血の人のことを“ハーフ”と呼んでいる。日本のソーシャルメディアでは、“ハーフ”を日本代表として選ぶべきなのかで、疑念が生じている」とし、中高年から若年層に至るまで「両親共に日本人であるべき」という考えの人が多いと述べ、「デイリー・メール」は、日本で多く信じられる「純粋な日本人」という概念について触れ、日本における差別を批判している。

 彼女も自分のバックグラウンドでは優勝できないと思い、当初コンテストの応募は考えていなかったが、自分と同じハーフの親しい友人が自殺したのをきっかけに、応募を決心したのだという。

 宮本さんは「日本人に受け入れられていない気がする。そのため、自分を受け入れることも出来ないと」とその友人から相談を受けていたと明かし、「友人のためにもうちょっと日本人のアイデンティティに対する考え方の変わることを期待したいと思った」と述べた。

  もともと純粋の日本人といったところで単一民族などというのは旧帝国時代に作られた幻想に過ぎず、実は縄文、弥生の時代から長い間かけて大陸から移住してきた多くの人たちの集まりの子孫であり、いろいろな人がいるから良いのではなかろうか。むら社会の影響か、未だに日本生まれの日本育ちの日本人まで容姿が違えば同類と見ないようでは偏狭なナショナリズムと言われても仕方がないであろう。

 ただこの国も変化しつつあり、面白く思ったのは、ひとつはミスユニバースを国際的な競技と見て 「やはり世界のレベルは高い。ハーフだの云々言っている甘っちょろい段階ではない!」と言っている人がおり、また、一橋大学の研究者ドボルザーク・グレゴリー氏が、「日本人とは異なる様々な顔の人が日本語を話し、日本の社会でうまくやっていける、ということを若い人は受け入れつつある」との見方には少し希望が持てる。