急激な円安でこの先大丈夫?

 アベノミクスの影響かこのところの急激な円安で1ドルが120円を越えるのを見ると、

これで将来どうなるのか不安になる。現在でも円安で大企業は儲かっているが安倍首相の言うトリクルダウンは一向に効いて来ず、物価は上がるのに給与は増えず、年金は相対的に減るばかり、就職率が増えたというが正社員は減り、パート社員が増えただけで、国民の暮らしは苦しくなるばかり。それでも景気は一向に良くならない。地方の疲弊はますますひどい。

 これ以上円安が進むとインフレが進み、年金が目減りして暮らせなくなる老人が増えてくる。生活保護の最低限のセイフティネットさえ貧しい今の施策のままではホームレスでのたれ死にする老人も増えかねない。若者も同様である。

 若者もパート社員を生涯続けることになれば技術を習得することが出来なくなり、ただでさえ人口減少の社会では将来の技術伝承も危うくなるでろうか。女性活用といっても女性が働きやすい条件を整えなければ、労働力の問題だけでなく、ますます少子化を促進することになりかねない。

 そこにこれ以上の円安が進めば国債金利にも影響するだろうし、膨大な国の赤字の返済が出来なくなり、米国債券を売って穴埋めしようとすると米国の財政をも傾かせかねない。我々経済の素人には詳しい金の流れはわからないが、肌で感じるアベノミクスは決してうまくいっているのではなく、「この道しかない」という首相の言を信じていたらとんでもないところに引っ張っていかれそうな気がしてならない。

 そう思うのも今や高度成長期をもう一度夢見ても、社会的条件がすっかり変わっているのだから、成長よりも少子高齢化社会にあった安定した社会を目指さなければいずれ行きずまるに決まっているように思われるからである。

 今度の選挙の結果で自民党議席数を減らしても政権を維持することに変わりないことを考え、彼らの目指すところを知れば、どう見てもこの国の将来は暗いと考えざるを得ない。