敗戦の日に

1945年8月15日は私の少年時代のあの長かった戦争が敗戦で終わった日である。もう72年も前のことになるが、未だに昨日のことのようにさえ思われる。 この写真は「焼き場に立つ少年」という有名な写真で、戦争直後にアメリカの従軍記者が撮ったもので…

「おはよう」の押し売り

他のところでも書いたように、私はここ十年ばかり、月に一度は女房と一緒に箕面の滝まで歩くようにしている。阪急の箕面駅から滝まで往復5.8キロ、渓流沿いの道で、春は新緑、秋は紅葉を愛でながら行き、滝を眺めて帰って来るととても気持ちが良い。 たい…

情けない政府

最近沖縄の米軍所属のオスプレイがオーストラリアで訓練中に着艦に失敗して墜落し、3名の兵士がなくなる事故が起こった。 オスプレイはその前にも、沖縄での訓練中に、空中空輸に失敗して墜落したこともあり、日本政府は近々北海道でオスプレイを使った日米…

八月は特別な月

一年は十二ヶ月あり、季節が巡り、それぞれの月にそれぞれの用事や行事、思い出があり、忽ちに年が巡ってしまうものだが、その中で私にとって一番特別な月と言えば、以前にも書いたが、やはり八月である。 もともと、子供の頃から八月は夏休みがあって、特別…

原爆の日に

昨日は広島へ原爆が落とされた日であった。もう72年以前のことになるが、未だに昨日のことのように思い出す。 午前8時15分、その海軍兵学校生徒で江田島にいた私は、朝の自習時間中であった。突然教室にそれまで経験したこともない閃光が走り、何事かと…

誰もが東京五輪を目指すわけではない。

あるマラソンの選手が三十歳になるので、出来るところまでは続けたいが、歳からいっても東京オリンピックまでは無理だろうから適当なところで引退しようかと思って、その旨を長距離マラソン強化プロジェクトチームの陸上競技連盟の理事に告げたところ、当然…

綱渡りと禅

たまたまメールの案内で知ったのだが、先日イタリア人でこれまで「綱渡り」をしてきた人が禅を知って、綱渡りに禅を生かしている話をイタリア文化会館で聞いた。 高い所に張られたロープの上を歩くことなど高所恐怖症の傾向のある私には考えられもしないこと…

こどもの名前

SNSの何処かに載っていたのだが、この表の名前が最近の子供の名前に多いものだそうである。名前は当然時代によって、その時の文化に左右されて変わるものであるから、親の好みでどんな名前をつけようが法律で許されている範囲ならよいし、他人がそれにどうこ…

危機を煽る政府

政府は政府広報で6月23日から4億円近いお金を使って北朝鮮からミサイルが飛んできたらどうすれば良いかという避難方法のCMをテレビで流し、インターネットでも見えるようにしたそうである。 そのCMの概要は、「弾道ミサイルが日本に落下する可能性がある…

エスカレーターの事故

つい先日エスカレーターの事故で死亡者が出たことが新聞で報告されていた。概要は図のように車椅子に乗った人を男性が押して、上りのエスカレーターを登って行ったが最後の所でわずかな段差に車椅子が躓き,車椅子ごと男性共々転倒し、エスカレーターを下方…

核兵器禁止条約

この7月7日に国連で核兵器禁止条約が122国の賛成で可決された。これは1970年に核兵器不拡散条約(NPT)が結ばれて、核保有国も暫時核兵器撤廃をうたっていたが、いつまでたっても核兵器保有国の反応がなく業を煮やした非核保有国が2016年の国連総会…

九州の水害の写真を見て

先日の九州の豪雨による水害の写真を見て驚いたのは、河川の増水や決壊による被害には大量の木材が流れてきて、それが川をせき止め、家屋を押しつぶしたりするのに大きな役割を果たしているように見えることであった。 これまでも何処かの川が氾濫したり、山…

第40回SUN77写真展

7月13日(木)から18日(火)まで大阪の心斎橋にあるピルゼンギャラリーで、第40回SUN77展という写真のグループ展を催しました。約300名の方に見ていただき好評でした。私の出品作品はこのようなものでした。 みな銅板に酸をかけて緑青を生じさ…

家族消滅

卒寿になって、もういつまでも生きられるわけではないので、死後のことも考えて多少なりとも「終活」もしておかねばと思い、ボツボツ身の回りの不用品や、いつの間にか溜まった古いものを整理するようにしている。 この歳になると、整理しだすと昔の思い出の…

知っていますか。水道法改正や種子法廃止。

今年の春の国会は森友学園をめぐる籠池夫妻や安倍首相夫人、土地の不当な安値の売却に絡む財務省の答弁、稲田防衛大臣の関与の言い逃れ、共謀罪法審議における谷田法相の拙劣な答弁ぶりに続いて前例を見ない強引な採決が終わったと思ったら、今度は加計学園…

公然わいせつ罪か?

新聞によると、7月8日の昼過ぎJR静岡駅の北口広場で、43歳の女性があまり暑いので急に衣服を脱ぎ、ブラジャーとパンツだけの姿になったとして、静岡中央警察署に公然わいせつ罪の疑いで現行犯逮捕されたそうである。女性はあまり暑かったので服を脱いだ…

格が違う

東京都議選における秋葉原での街頭演説で、安倍首相が「安倍やめろ」などと書かれた横断幕を掲げ、反対のシュプレッヒコールをした人たちに対して、ムキになって、「こういう人たちに負けるわけにはいきません」と言ったことが問題になっている。 聴衆は主権…

昭和は遠くなりにけり

今年はもう平成二十九年、来年には天皇退位で平成も終わり、再来年からは新しい年号が始まるようである。 私が生まれたのが昭和三年で、それから敗戦の昭和二十年、その後の昭和は63年まで、その間は随分長い感じだったが、平成の二十九年はアッという間に…

四方拝

80歳を超えてから時間にゆとりが出来たので、毎月一度は箕面の滝に行くことにしている。箕面は小学校の時に住んでいた馴染みの場所であり、箕面の駅から滝まで往復して5.8キロと距離も手頃で、渓流沿いの気持ちの良い道なので、朝早く散歩に行くのに丁度…

東京都議選の結果

東京都議会の議員選挙の結果が明らかになった。小池都知事の都民ファーストの会派が勝利し、自民党の惨敗であった。ある程度予想はされていたが、自民党は予想以上の負け方である。 多くの人が少し溜飲を下げたのではないだろうか。この4年間、ことに最近の…

どこも同じ?

先日、朝日新聞の「折々のことば」に鷲田清一氏が選んだ高見国生と言う人の言葉で「人間てね、親が徘徊して困ってると言う時は泣くけども、人が自分とおんなしことを話すと笑うんですよ。」というのが載っていた。 「認知症の人と家族の会」の理事をしてられ…

元海軍兵瀧本邦慶の95年

朝日新聞の朝刊に、最近表題の記事が連載されている。元海軍兵で、初戦の真珠湾攻撃やミッドウエイ海戦から、最後は戦争末期のトラック島の空襲や餓死寸前までの苦難にまで遭遇しながら運よく生還してきた人の少年時代から現在に至る一生の物語にその時々の…

沖縄の慰霊の日

昨日、6月23日は沖縄戦で最後の組織的な戦闘が終わり、沖縄が完全に占領された日である。沖縄県民の4分の1にあたる12万人の人が殺された無残な戦争であり、当時の日本の司令官が「将来沖縄の人たちには特別な配慮を願う」といって自決したことをまだは…

老人と若者の言葉の壁

ある老人が病院を受診し、採血してもらった時の話。若い研修医らしき医者が採血したのだが、その老人の静脈がわかりにくいのか、4回も試みたがうまく入らない。 そこで老人がもういい加減に諦めるかというつもりで「こりゃ、そろそろ兜を脱ぐかね」と言った…

憲法99条

日本国憲法99条には「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」とはっきり書かれている。 それにもかかわらず、安倍首相は具体的に憲法9条に自衛隊の存在を書き加え、2020年には新しい憲法に…

日曜早朝の電車

六月初め頃の日曜日、遠くに出かけるために朝五時の阪急電車に池田駅から乗った。 日曜日の早朝であるから当然電車は空いていた。現役の頃は一番電車で出かけたこともよくあったが、年を取ってからは本当に久しぶりの朝の早い電車であった。 空いている電車…

「共謀罪」法成立

とうとう「共謀罪」法が成立した。正しくは「改正組織的犯罪処罰法」というそうだが、組織的な犯罪を準備段階から取り締まれるようにするもので、犯罪が起こる以前の準備段階で逮捕取り締まりを可能にするものである。 このテロ等準備処罰法は国際的なパレル…

犬も歩けば棒に当たる・・・オバマのギャラリー

オバマのギャラリーといっても元のアメリカ大統領のオバマ氏のギャラリーではなく、福井県の小浜市にあるギャラリーであることを最初に断っておく。8年前オバマ大統領が就任した時、呼び方が同じだというだけで一部の人が騒いで、オバマ大統領が来日したとき…

目の見えにくいのも悪いことばかりではない

年とともに老眼が進み、その上、まだ現役時代に患った黄斑浮腫の後遺症のため、左目は中心部分が見えないし、直線も歪んで見える。そうなると片目で見ているようなものなので、遠近感も鈍くなるのであろう。段差がわかりにくくてひっくり返ったりしやすいし…

戦後からまた戦前へ

戦後アメリカの属国になったとは言え、平和憲法のお蔭もあって折角七十年も平和が続いて来たのに、最近の世相を見ていると、また次第に戦前の世の中に似て来ているようである。 安倍内閣になってからこの傾向はますます強くなり、秘密保護法や安保関連法案で…

ストローベリームーン

一昨日夕方の会合に出た帰り道、駅を降りて家路へ向かう途中の曲がり角で、ふと横を見上げると丁度満月が昇って来たところである。この季節は例年梅雨のためか、あまり月を見上げた覚えがないが、幸い梅雨の中休みで晴れていて、時間も丁度良かったのであろ…

慰安婦問題

もう2−3年も前になるのであろうか。慰安婦問題などを巡って日本と韓国の軋轢が強 まり、日米韓の同盟関係にも影響することを案じたアメリカが仲介して、日韓が話し合いを持ち、最終的にと言うことで日本が慰安婦問題に遺憾の意を表し、救済の金を支払って両…

国際的いじめ International Bulling

今時、こんなことを言ったら皆の袋叩きにでもあいそうなことだが、北朝鮮の問題は、誰もあからさまには言わないが、私は以前からこれは言わば国際的ないじめとも言えるのではないかと思っている。最近フェースブックに同様な構図のカトゥーンが載っていたの…

ダグウッドとジャカランダ

五月のロサンゼルス行きは丁度ジャカランダの季節であった。日本でも最近はこの花も少しは見られるようになって来たが、まだまだポピュラーにはなってはいない。 日本では花といえば、春の梅や桜、桃などが最も有名であるが、私が若い頃アメリカへ行った時に…

車社会の損失

ロサンゼルスで空を見上げるといつも晴れて雲ひとつない深みを帯びたカリフォルニアブルーと言われる青色の空が広がっている。 しかし車で高速道路などを走ってみると日によって異なるが、排気ガスなどによるスモッグで遠方が霞んでいることが多い。光化学ス…

多様な人々の世界

今年も昨年に続き、今度は二番目の孫の大学の卒業式に出るために、またアメリカへ行ってきた。 昔、まだ若かった頃、アメリカへ初めて行った時に、ある学会に出て出席者のあまりにも外見の多様なことに驚かされたが、日本とアメリカの最大の違いはこの人々の…

共謀罪を作る共謀

SNSを見ていたらこんな写真が出てきた。今国会で審議中の共謀罪を推進しようとしている自民、公明、維新のトップの三人の写真である。写真に重ねて共謀罪と文字が入っているので、まるでこの三人が共謀して組織的に憲法にも違反する犯罪を企む「共謀罪」の被…

アジアを代表するのは誰?

朝日新聞のザ・コラムに吉岡圭子編集委員の表題の記事が載っていた。アジアインフラ投資銀行(AIIB)やアジア開発銀行(ADB)についてのものであったが、表題を見て遠い昔、戦後間もない頃に、アメリカからの論評として当時在米の中国人作家、林語堂が何かの…

ゴールデン・ウイークの過ごし方

今年のゴールデン・ウイークは五月の一日、二日を休めば九日連続の休日となっている。 我々老人にとっては平日であろうと休日であろうと、ゴールデンウイークであっても、大して変わりはないと言ってもよいが、働き盛りのサラリーマン世代にとっては一年を通…

こんな人に政治を任せている日本人

「九十歳になっても老後が心配とか、わけのわからないことを言っている人がテレビに出ていたけれど、おい、いつまで生きているつもりなんだよと思った」 アベノミクスの失敗でますますなけなしの金を大事にして財布の紐を固くしている老人に言っているのであ…

ラ・フォル・ジュルネ・びわ湖

ここ数年毎年4月の末になると、待ちわびて、びわ湖ホールのラ・フォル・ジュルネ・びわ湖(La Folle Journee)へ行くことになっている。 このラ・フォル・ジュルネは、元は1995年、フランス西部の港町ナントで誕生したクラシック音楽祭で、 毎年テーマとな…

瓦屋根の家が減った

昔、母が歳をとってから何処かへ汽車や電車で旅行したりするごとに、車窓から外を見て「藁屋根の家が減ったね」と繰り返していた。それがいつ頃のことであったろうか。私の記憶でも戦前は田舎へ行けば何処へ行っても藁屋根の家が続いていたものだが、戦後に…

先人の教え

東日本大震災の時、ニュースで知ったのだが、今回津波に襲われた地域では、以前にも津波を経験したところも多く、当時津波にあってひどい目にあった人が、その教訓を子孫に伝えようとして、安全だった高台に石碑を建て、「これより下には家を建てるな」と刻…

益々閉鎖的になる家

最近建てられる個人住宅を見ているとどれも窓の狭い閉鎖的な外観の家ばかりのような気がする。 もともと日本の家は、開け広げの夏型の作りで、広い縁側があって、その中間的な感じがする場所を通じて、内外の交流が行われる開放的な建て方が基本であった。近…

高齢者年齢の引き上げ

今年の1月5日、日本老年学会と日本老年医学会が高齢者の定義を「65歳以上」から「75歳以上」に引き上げることを提言したが、当然のことながら医学界のみにとどまらず、社会全体を巻き込んだ議論になっている。もちろんその理由は、年齢の引き上げが喫緊課題…

右傾化の将来は

最近の安倍内閣の右傾化の傾向はますます激しくなってきた。アメリカの国際法を無視したシリアの爆撃にさえ安倍首相は支持を表明し、多くの日本人の心から願いであり、日本の国是にも近かった核兵器廃絶運動にもかかわらず、国連の核兵器禁止条約にさえアメ…

便器の上にコーヒーカップ

金沢の21世紀美術館へ行った時のことであった。男子用トイレで用を足していたら後から入ってきた人が隣の便器の上に「コーヒーカップを置いて用を足し出した。 一瞬びっくりさせられた。ここは病院だったかなという思いに駆られた。病院のトイレでは検尿の…

火遊びは危険

ここ二、三日の新聞やSNSを見ていると、今にでも戦争が始まるのではないかのようなキナ臭ささえ感じる。 ここ数年来の竹島や尖閣諸島をめぐる対中、対韓の領土問題や、南シナ海や東シナ海をめぐる対中関係、慰安婦問題に絡んで大使まで召喚した対韓関係の悪…

だんだん壊れていく国

戦争で国中焼け野が原になって餓死者まで出る騒ぎ、街には闇市や浮浪者が溢れ、買い出しとララ物資でようやく生き延びたた時代を知っている人が少なくなるとともに、最近の世の中はこうも変わっていくものかと驚くばかりである。 戦後、朝鮮戦争やベトナム戦…

今年の花見

毎年桜が咲くと春を実感させられる。戦後長らくの間は桜は戦争を思い出す切っ掛けとなり、桜並木を見ると隊列を組んだ兵隊が浮かび、「万朶の桜の花色・・・」と軍歌が聞こえ、花の宴の途中に幕の端から死んだ兵隊の亡霊が顔を出すような気がして、素直に桜…