久保惣美術館

この美術館はあまり知られていないようだが、明治の初め頃から綿業で財を成した地元の久保惣右衛門氏を記念して、その本宅跡に、和泉市が「和泉市立久保惣記念美術館」として昭和五十七年に開設した美術館である。主に中国や日本の絵画、書、工芸品など東洋…

日中韓のトランプ大統領への対応

先日トランプ大統領が日中韓三国を歴訪したが、その三国の対応の仕方を見ると現在の東アジアの情勢に鑑みて非常に興味深い。 トランプ大統領が先ず日本の地を踏んだのは日本ではなく、日本にあるアメリカの領地とも言える横田基地である。そこで大統領は先ず…

田中慎弥著「孤独論」より

芥川賞受賞者の田中慎弥の「孤独論 逃げよ、生きよ」という本を読んだ。著者は高校卒業以来、大学受験に失敗してから15年間も自宅に引きこもっていたという経歴の持ち主で、その経験を踏まえて、主として若い人たちに本人なりの生き方を説いた本である。 本…

トランプ大統領の訪日

トランプ大統領の訪日はわずか二日間に過ぎなかったが、日本側の対応は至れり尽くせりであった。大統領がアジアを歴訪するというので第一の訪問国が日本になるよう働きかけたのを皮切りに、前触れのごとくやってきた娘のイヴァンカさんの関連団体にポンと5…

拉致問題を政治的に利用するな

今般トランプ大統領が来日した際、拉致家族の横田さん夫妻らを大統領に面会させた。本人たちが面会されてどのように感じていられるのかはわからないが、それが拉致問題の解決の糸口になるとは到底思えないのに、老父婦まで引っ張り出したことに私は怒りを感…

日本人の体型が変わった

時代劇などでは色々な時代の人々が出てきて色々と活躍する。誰も実際にはその時代の人を知らないので、誰も不思議に思わないが、人々の体つきは時代によって違っているだろうから、実際には当時の実像とはだいぶ違った人々の印象を見ていることが多いのでは…

若者の新語

先にカタカナ略語について書いたが、その時取り上げたのは名詞ばかりだったが、新聞を見ていたら第二回現代人の語彙調査というのが載っていて、それを見てまた驚かされた。高校生から60代の3130人を対象にしたインターネットでの調査で、最近の新語を…

人の振り見て我が振り直せ

昨日は二年ぶりで大学時代のクラスの同窓会に出た。卒業以来六十年近くなるので、皆もう九十近い年齢になっている。近頃は旧友たちも毎年二〜三人ぐらいの割で亡くなっていっているので、実数も減って来ているし、生きていても、どこかの具合が悪くて出席出…

駅や車内での中国語やハングルによる案内表示

Facebookを見ていたら、最近多くなった電車などでの案内表示の中国語やハングルでの標記に文句を言っている人があった。写真は大阪の地下鉄のようであったが、最近の駅や電車の表示には日本語に続いて、英語、中国語、ハングルが順に出てくる案内がある。 そ…

ネットで拾った二題

最近は嫌でもネットに繋がって情報を得なければならない世の中になってしまっている。毎朝起きたらパソコンの電源を入れて、メールに始まり、FaceBookやTwitterなどに目を通している。自分なりに情報を絞っているつもりなのだが、要らない情報を消したり、飛…

投票日直前の首相の秋葉原演説

今回の衆議院選挙の最終街頭演説でも、安倍首相は秋葉原を選んだ。首相は都議選の時にも秋葉原駅前で街頭演説をしたが、大勢の聴衆から「安倍帰れ」の声を浴びせられ、「こんな人たちに負けるわけにはいかないんです」と言って一般の人たちからの顰蹙を買い…

車内で化粧

先日、電車の中での飲食について触れたが、最近は車内で化粧する女性も増えた。ことに朝によく見ることからすると、寝坊をして決まった出勤時間などに間に合わないので電車での移動の間にそれを済ませようと言うケースが多いのではなかろうか。 昔は人前で化…

忖度が国を滅ぼす

森友学園や加計学園問題で官僚が安倍首相との関係を忖度して便宜を図ったのではないかと言う疑惑が国会で取り上げられてから、「忖度」という言葉が流行語のようになってしまった。 しかし「忖度」は昔から日本の社会ではずっと大事にされて来たことではなか…

沖縄の人の苦しみ

自分の畑にヘリコプターが落ちて火災を起こしても、本人はおろか警察に行っても、警察も燃えたヘリコプターを調べたり、指一本触れることもできない。 沖縄でまた米軍のヘリコプターが私有地に墜落、炎上した。まだオスプレイが墜落大破した事件から一年も経…

住宅地の中の小さな公園にて

夏も終わり気持ちの良い日がやってきて、空もよく晴れていたので、女房にも助けてもらって、久しぶりに姉の入っている老人施設を訪れ、姉を車椅子に乗せて近くの公園へ連れ出した。 住宅地の間を流れる小川を改修して周囲を公園にして、川に沿って遊歩道が続…

モリカケ解散

今日が衆議院議員選挙の公示日で22日が投票日となる。今回の選挙は安倍首相が首相の専権事項だとする解散権を振り回して強引に解散に持っていったもので、その事自体が異常とも言えるものである。 森友学園や加計学園問題の追求で急速に支持率が低下したの…

車内での飲食

私の子供の頃は決まった場所以外で食事をするような習慣がなかった。田畑で働いたり、野山を散策したりするときにも、決まった時間に弁当を広げて食事を摂ることはあったが、仕事をしながらとか、歩きながら食事をすることは考えられなかったし、何かをしな…

のれんのある町

数日前に岡山県の北部の山あいにある中国勝山を訪ねた。そこからさらに北へ行った所にある有名な湯原温泉には、まだ父母が健在な頃に子供たちも連れて家族で出かけた思い出があるが、その時はバスの乗り換えか何かで勝山も通ったような気がするが、ただ通過…

この国はどこへ行くのか

安倍内閣が森友学園や加計学園の問題などによって急速に支持率を下げ、八月に新内閣を発足させたが、野党の追及を恐れて憲法による野党の国会召集の呼びかけにも応ぜず、3ケ月も放置した後に、あらぬ事か秋の国会を開いて何もしないで冒頭に解散、総選挙と…

老人の会話

年をとると誰でも多かれ少なかれ聴力が衰えるし、記憶力が悪くなる。全く聞こえなければ初めから筆談にするなりも考えるかもしれないが、長い間何の不自由もなく聞こえていたものが、次第に聞きづらくなっていくものなので厄介である。 周りの者は昔通り聞こ…

人間洗濯機

1970年大阪万博の時、当時のサンヨー電機が「人間洗濯機」なるものを展示したが、当時の国を挙げての電化時代だったにもかかわらず、世間には受け入れられなかった。 おそらく、日本人にとっての入浴は単に体を洗うだけのものでなく、お湯に浸かって温まりゆ…

背の高さ

私は身長160cmぐらいで、子供の頃からずっと小さい方ではあったが、同じぐらいの仲間も多く、全体の中で平均的なばらつきの範囲内には収まる程度であった。当時の大日本帝国の国民は背が低い者が多かったので、徴兵検査の合否の基準も152cm以上であった。 戦…

隣人との共存

今朝の朝日新聞の文化・文芸欄にルーテル世界連盟のムニブ・ユナン前議長に聞いた話が載っていた。パレスチナ人でプロテスタント・ルーテル教会の世界連盟の議長を長く務めた人で、ルーターによる宗教改革以来500年にわたるカトリックとの対立を、50年かけて…

神戸港開港150周年

今年は神戸や横浜の開港150周年に当たるそうで、どちらでも色々な記念事業が行われているようである。神戸でも記念の芸術祭などが行われているというので、台風が去った翌日に女房と一緒に出かけた。 最近はやりの芸術祭なるものは大抵会場があちこちに散…

雨晴海岸

北陸の富山湾に面した高岡と氷見の間に雨晴海岸というところがある。「あまはらし」と読むのだが、女房が古典の集まりで芭蕉の「奥の細道」を通じて知ってから行きたいと言っていたし、雨晴というユニークな名前も気に入っていたので、機会があったら一度訪…

国際的いじめ International Bullying

北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを発射したり、核実験を繰り返したりして、ここのところ国際間の緊張が高まっている。国連ではアメリカが石油禁輸などの一層強い圧力をかけることを望んでいたが、中国やロシア反対に合って、全会一致にこだわって譲歩した案にな…

老人は鞭打たれて働かされる−2

何年前だったか忘れたが、「老人は鞭打って働かされる」という表題の文章を書いたことがある。 その頃にはすでに老人問題が注目されるようになっていたからであろうが、最近の世の中の動向を見ていると、いよいよその危惧が現実になるのもそう遠くなくなって…

カタカナ略語

最近の日本語にはやたらとカタカナ語が多くなった。日本語を学ぶ外国人にとって一番難しいのは難しい漢字や熟語などではなく、カタカナ表示の日本語だそうである。最近のコンピュータ関係の言葉はほとんど外国語、主として英語を訳したカタカナ語だが、それ…

「ありがとう」はポルトガル語からか?

何かの話のついでに、有難うと言う言葉の語源が話題にのぼり、これがポルトガルの宣教師がもたらしたobbligado(=感謝している)から来ていると言う説が出た。これは時に聞かれる説であるが、辞書などでは多くは俗説だとして退けられているようである。 少し…

老人の死因:老衰から肺炎へ、そしてまた老衰へ

戦後間もない頃は、日本で一番多い死因は結核で、伝染病による胃腸病とか気管支炎肺炎なども多かったが、世の中が落ち着いてくるとともに、結核や感染症が減り、以来ずっと脳卒中にガン、心疾患が3大死因となり、ガン、心疾患、脳卒中の順のまま近年に至っ…